同居人
私は今、「年下の浪人生」を家で養っているという設定で毎日を生き抜いている。
その浪人生は一浪目であるのだが、全く勉強の向上心がなく 帰宅すると95%の確率でFPS(戦争みたいなゲーム)をしているような モラトリアムを宇宙で一番謳歌している人間である。
私はその浪人生がとても愛おしい。どんなに仕事で辛いことがあっても、家で待っていてくれる浪人生のことを考えると頑張ろうと思える。
私は自分のことをどうしても甘えるのが下手で、思いっきり誰かに寄りかかりたい人間だと思っていたが違ったようで、頼られたり甘えられたりするのが非常に好きな野郎だったのだと気付いた。
今日は帰宅しても浪人生がいなかった。友達と飲みに行ってるのかな、私の金で。LINEしろよ。夕飯の材料買ってきちゃったよ
1人で飲めもしない酒を開けてテレビをぼーっと見ていたらとても泣けてきた。